カンボジア

シェムリアップのアキ・ラー地雷博物館で地雷について考える

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こんにちは、カズッシー(@kazusy10)です。

※この記事は2011年に書いた記事の再アップです。

昼食を食べ、行きたかったアキ・ラー地雷博物館(通称アキラ地雷博物館)に向かう。

アキー・ラーさんは、カンボジアの地雷除去活動家で、たくさんの人にカンボジアの地雷問題について理解してほしいという思いでこの博物館を作ったそうです。

博物館の中にはたくさんの地雷が保管されていました。


 

対人地雷の特徴は人を殺すことより傷つける事が目的のものが多い。

その方が、介護を必要とする為に人手や物資を必要とするからだ。兵士だけでなく民間人の被害も多い。

実際僕も地雷が原因か分かりませんが、町で片足がない人を何人か見かけました。

世界中に約7000万個の地雷が埋められている。地雷禁止国際キャンペーンの調べで、毎日約16人、つまり90分間に1人がその地雷によって無残に殺されたり手足を吹き飛ばされたりしている。

そして今世界には約50万人(カンボジア:約50000人)の地雷被害者が暮らしています。(カンボジア地雷撤去キャンペーンHP参照)

地雷があったらそこの地域で暮らしている人は常に気を張って生きていかなければならないのではないか?

もし自分の身近な人が地雷の被害にあったらどんなに辛い気持になるだろう。

カンボジアは地雷以外にも、貧困、ストリートチルドレン、児童買春、就学率の低さなどたくさんの問題がある。

僕自身も遺跡を観光中、小さな子どもが物を売りに何人も駆け寄ってきた事を鮮明に覚えている。

子どもたちが泣きそうな表情で「買ってほしい」と訴える。買うとキリがないのでその場を通り抜けようとする。

それでもずっとついてこられた時は胸が痛くなった。

現実はなんでこんなにも厳しいんだろう。今は何もできないけど、もっと世界各国の問題について知りたいと思った。

もちろん日本も含めて。

地雷博物館に行って色々考えさせられました。

夕食は日本の報道写真家、一ノ瀬泰造さんがよく通ったと言われているレストランで食事。

泰造さんはカンボジアに入国し、アンコールワットを目指す途中で消息を絶ち、26歳という若さで亡くなられた方だ。

彼はカンボジアに旅立つ前、

「旨く撮れたら、東京まで持って行きます。もし、うまく地雷を踏んだら“サヨウナラ”!」

という有名な言葉を残している。

「地雷を踏んだらサヨウナラ」というタイトルで、書籍化や映画化もされている。レストランの壁には彼が撮った写真が飾られていた。

最近テレビに出ている渡部陽一さんもそうだけども、戦場カメラマンという職業は本当にすごいと思う。

命を懸ける覚悟でないとできない。自分だったらすぐ逃げ出してしまうと思う。泰造さんは何を思っていたんだろう。

今回のカンボジアの旅では期間は短かったけど、色んな事を考えさせられた。日本だから外国の事は関係ないっていう風には思いたくない。

外国で起こっている問題は無関係じゃないと思う。日本という国に生まれたからこそできる何かを探したいと感じた旅になった。