シンガポール

シンガポールで骨折中に財布と就労ビザをなくし絶望してたけど立ち直った話

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こんにちは、カズッシー(@kazusy10)です。

※この記事は会社の研修で4ヶ月半シンガポールに住んでいた時の話です。

シンガポールに行ってわずか10日後にベッドから落ちて左足小指を骨折、入院して手術をした話を以下の記事で書きました。

海外では寝ている間も気をつけろ!ベッドから落ちて骨折、入院して手術までした話海外のシンガポールでベッドから落ちて骨折、入院して手術までした話を書いています。...

ただこの時、僕の不幸はまだこれだけでは終わらなかったんです。

松葉杖をつきながらもなんとか仕事に行っていました。

そして現地で日本人と韓国人の友達ができ、一緒に飲みに行くことに。

シンガポールはお酒が高いので(1杯1000円程度)、安いお店でご飯を食べてから飲む流れでした。

今回は飲みだけの予定だったので、その前に日本人の友達とおしゃれなカフェで夕食を食べる。

この時食べたのはカルボナーラ。

このカルボナーラを食べたのがまずかった!!

清潔なシンガポールといえど、カルボナーラには生卵が使われている。

嫌な感じはしたのだが、おしゃれなお店だし大丈夫だろうと言う思いで食べることに。

案の定お腹を壊し、電車で飲み会の場所「クラーク・キー」に着いた時はゲリピーに。

待ち合わせ場所につくも、韓国人の友達はまだ来ておらず。

僕
「なんで待ち合わせ時間に着いてるのにいねーんだよ。こっちは骨折してんのに時間通りに来てんだぞ!」

この時僕はsimカードを契約していなかったので、連絡を取るためにWi-Fiがつながる場所を、ブツブツ文句を言いながら探しに行くことに。

その途中にトイレがあったのでなんとかセーフ。

ちなみにこの時骨折してるんで松葉杖ついてます笑。

辛い状況の中探し回りようやく連絡が取れる。

なんとか出会え、お店に到着。

安心して座ろうと思った時に、ポケットに手を入れるが何も感触がない。

この時ほど冷や汗が出たことはなかった。

僕
「さ、財布がないー!!!!!!」

財布にはほぼ全財産とクレジットカード2枚、そして就労ビザの全てが入っていた。

もし財布がなくなると全てが終わってしまう。血の気が一瞬にして引いた。

鞄の中など全て探したけれど見つけらない。

僕は基本的に財布はズボンの後ろポケットにしか入れないので、スラれたか落としたかしか考えられない。

僕
誰かと接触した記憶はない。落としたとすれば・・・・・トイレや!!!!

人間というものはすごいもので、ピンチの時は左足小指が骨折中で松葉杖をついていても、松葉杖を放り投げて全速力で走れるのだとこの時実感した。

トイレを探すもみつからず。

今まで歩いて来た道を探し回るも見つからない。

結局見つけられず、近くの警察署に行くことに。

近くの警察署につくと入り口がしまっている・・・。まさか・・・。

近くの警察署は夜営業していなかった。

夜も空いている警察署は少し遠く離れた場所に一箇所だけ見つけた。

友達にお金をかり警察署に行き事情を説明。

待っている間にクレジットカードを止める手続きをする。

上司に就労ビザをなくしたことを伝える。トーンがいつもと変わらないのが逆に怖い。

親に財布落としたこと伝えたら電話したらめちゃくちゃ怒られる。

全てが終わったのが深夜0時。

帰りのタクシー代も友達に借り、くたくたになり家についたのが深夜1時。

ストレスでこの日はほとんど眠れなかった。

 

絶望に打ちひしがれていた時に支えてくれたのは現地の人たちだった

結局財布は見つからなかった。

シンガポールに来て10日で左足小指骨折。入院と手術を経験。

その一ヶ月後に現金とクレジットカード、就労ビザが入っていた財布を落とす。

さすがに凹み、もう日本に帰らせてもらおうかと思った。

「あの時カルボナーラを食べなければ・・・」
「あの時友達が待ち合わせに遅れてこなければ・・・」

過去のことを責めてばかりいた。

そんな絶望的な僕を見て、助けてくれたのがホストファミリーと現地の友達だった。

当時は会社が選んでくれたホームステイ先に住んでいたのだが、ホストファミリーが僕を元気付けようといろんな場所に連れて行って美味しいものを食べさせてくれた。

現地のシンガポール人や日本人の友達が俺を元気付けようと盛り上げてくれた。

皆には今でも感謝しきれない。本当に温かい人たちに恵まれてるなと思った。

そして、過去や他人を責めてもどうしようもなくて、すべて自分の責任だったと思えるようにまで回復してきた。

気がつけばシンガポールの生活が大好きになっていた。

財布を落とした時から3年が経ち、トラウマだったカルボナーラも食べられるようになった。

この場を借りて、伝えたい。

本当にありがとう。