こんにちは、カズッシー(@kazusy10)です。
売り上げ223万部を突破した芸人ピースの又吉さんの処女作「火花」から早2年。
2017年5月11日に又吉さんの新作「劇場」が発売されました。
実は僕、一作目の火花をきちんと読んでいません(笑)
話題作になればなるほど読まなくなるというアレです。と言うか単純に乗り遅れたからです。
ただ今回は2作目ということで発売されたばかり。
一度きちんと又吉さんの作品を読んでおこうと思い、今回購入して読んだみることにしました。
ネタバレを含みますので、ネタバレしたくない方は読んでからまた来てください。
又吉さんの本「劇場」の超簡単な内容説明
劇場の内容は、脚本家の長田と大学生の沙希の恋愛物語。
最初はうまく関係が続いているのだが、時が経つにつれていつまでたっても売れずに変わらない長田に沙希は次第に焦りを感じる。
次第に沙希は体調を崩し実家に帰ってしまう。
ヒモ状態だった長田と沙希は、最後に演劇のセリフとしてお互いの気持ちをぶつけ合うというもの。
又吉さんの本「劇場」を読んだ正直な感想
個人的には、終始暗い内容の物語だと感じました。
途中まで読むのが辛くて読むのやめてしまおうと思ったんですが、最後の最後で少し救われた感じですね。
又吉さんの小説家としての文章力はさすがだと思いました。
ただ長田と沙希の出会い方に関してはなさすぎる(笑)
長田は画廊で沙希を見かけてナンパして出会うんですが、その第一声が「靴、同じやな」です。
こんな言葉を知らない人に言われたら速攻で逃げます。
ここで逃げずにこの後カフェに一緒に行っているのが凄い!
沙希がとにかく良い子すぎます。男の理想の女性って感じです。
確かにこんな女性が周りにいたら男はダメになる気持ちはすごくわかります。
恋愛小説ではありますが、夢と現実の間で葛藤する青年の物語としてもおすすめできます。
単純明快に読んでスカッとしたい人よりも、色々苦悩を抱えていて、それでも希望を持って前に進んでいきたい人におすすめの本ですね。
又吉さんと主人公の長田を同期して読んでしまう
後又吉さんの小説を読んで思ったのが、「主人公の長田=又吉さん」と同期して読んでしまいます。
これは僕の想像力が欠如しているからかもしれませんが、劇場を読んでいて、どうしても主人公の長田が又吉さんに思えてしまうんです。
僕はテレビが好きでよく又吉さんをテレビで見ているからかもしれません。
なので小説に関しては作者はあまり知らない人の方が、好きに主人公をイメージできると思いました。
人の批評は気にする必要はない
最後にまだ劇場を読んでいない人向けに書いておきますが、人それぞれ意見が違うので、他人の評価はまったく気にする必要はありません。
だいたいレビューを書く人は、その商品に対して批判的な人が多いです。
特に売れていて、世間的には評価の高いものほどレビュワーは低評価します。
自分は他の人とは違うセンスを持っている。
パンピーとは一味違うんだよ!
的なやつですね。
批判すればその人のファンも増えますからね。
もちろん内容限らず書いた人の人気で売れているものもあるので、中には本当に良くないものもあるかもしれません。
僕もそうですが、レビューを書くときはその本がものすごくよかったか悪かった時のどちらかです。
偏っているといえば偏っています。
なので、僕のレビュー限らず他の人のレビューを読んで買おうか決めるのではなく
・読みたかったら読む
・読みたくなかったら読まない
それで全然構いません。
あなたの心の声にしたがって読んでみてください。