こんにちは、カズッシー(@kazusy10)です。
※これは僕が海外のシンガポールに仕事で4ヶ月半ほど行っていた時の話です。
皆さんは海外に行ったら気をつけなければいけないのは起きている間だけだと思っていませんか?
実は危険なのが寝ている時。
なぜなら寝ている時は自分の意思ではどうしようもないからなんです!!
他の皆には僕のようなことが起こってほしくないので、今回この話を書くことにしました。
かなり長くなりましたので、時間のある方はしばしお楽しみください。
違和感を感じながらも眠ってしまった
当時僕は東京でエンジニアをしていた。自社にはシンガポール研修制度があり、数ヶ月間シンガポールの会社で技術を学ばせてもらえるという制度があり、僕はそれに応募して見事行けることになった。
数ヶ月間滞在するので住み場所は会社から近いホームステイ先を紹介してもらい、そこに住むことになった。
シンガポール到着して10日目、さあこれからだと言う時に悲劇は起こった。
ホームステイ先にはホストマザーの他に、ホストマザーの2歳になる孫とメイドが住んでいた。
洗濯はメイドがしてくれて、指定のカゴに入れておくと数日に1度、洗濯をしてくれるのだ。
その日仕事から帰ると、ベッドの上に置いていた普段寝るように履いていたハーフパンツまでなぜか洗濯され外に干されていて、今日だけこのハーフパンツを履いて眠ることができなかった。
この時妙なざわつきを感じた。
なぜなら僕は寝相が悪いので、このハーフパンツをストッパー代わりにしていたのだ。
しかもシンガポール人はベッドの高さは高い方が好きらしく、日本で寝ているベッドよりもかなり高め、床も硬いので落ちたらやだなーと住んだ初日から思っていたのだ。
「なんで勝手に人のズボン洗ってんだよ!まあ1日くらいなら大丈夫だろ」
内心ざわざわしていたが、まあしょうがないと思い下着だけで眠ることに。
そして翌朝5時に悲劇が起こった。
ベッドから落ち目が覚めた瞬間左足小指に激痛が走る。
電撃が走ったような痛みを感じ、足に力が入らなくなる。
恐る恐る左足をみると・・・
少し曲がってる!!!!!
手で触りなんとか元に戻そうとする。
少し戻った感じはするが完全ではない。
この時痛みで左足小指が折れてるだろうなと思ったが、信じたくない気持ちでいっぱいだった。
実はまだシンガポールに来て10日たったばかり。
上司からは絶対に体調には気をつけろと口すっぱく言われ続けていた。
僕がシンガポールにくるのは今回が2回目。旅好きで、色んな国に行ったことがあり、正直シンガポールで怪我なんてするわけないだろとなめていた。
もちろん外出中は気をつけていたが、まさか寝ている時にこんなことなるとは思ってもみなかった。
冷蔵庫から氷水で冷やすが痛みは治らない。
朝7時、会社に連絡し怪我をした旨伝える。この時まだ確定ではなかったので骨折したとは言わなかった。
タクシーで日本語が話せる病院へ向かう
幸いにも海外保険に入っていたので、提携している日本語が通じる病院にタクシーで向かう。
メイドが一緒に来てくれるとのこと。
「お前いいやつじゃないか!」
最初はお前がストッパー代わりのハーフパンツを勝手に洗ったせいで骨が折れたじゃないかと恨んだりもしたが、今は一緒についてきてくれるメイドに感謝しながら病院に到着。
日本人向けのクリニックなので、働いているスタッフや医師も全員日本人なのでとても安心できた。
レントゲンを撮るとやはり左足小指が折れていた。
その場で麻酔を打ち医師が手で折れた部分を元の場所まで戻してくれたのだが、それでもまだ完全ではないとのこと。
そうはいっても、たかがベッドから落ちただけ。手術までいかないだろうという思いもあった。
この日はこのまま帰っていいとのこと。なぜか包帯で巻いただけでまつば杖や痛み止めはくれなかった。
午後は仕事に行き、その後日本代表対ブラジル代表線がシンガポールで行われてる予定だったので、痛みに耐えながらもスタジアムまで観戦しに行った。
翌朝大病院へと向かう
翌朝は一人で家からタクシーを呼び大きな病院(ラッフルズホスピタル)へ向かう。
この病院では日本人は働いておらず、全て英語で話す必要があった。
ただでさえ不安なのに全部英語で説明しないといけないとか・・・・。
通訳も用意してくれると行ってはいたが結局来られず。
「Mr.Hosoi!」
看護師に名前を呼ばれ、おそるおそる診察室へ入る。
向こうの医師はかなりの早口で何を言っているのか全然分からなかった。ゆっくり話して欲しいと言っても聞き取れない。絶望的だ。
ただ絵とかを交えて説明してくれたところ、俺はやはり手術する必要があると言うことがわかった。しかも手術するために今日入院する必要があるらしい。
片言の英語で手術と入院は絶対にしたくないことを半泣きで伝える。
すると医師が一言。
この言葉は英語が得意でない僕にも分かる。そうか、他に選択肢がないのか・・・。
すぐに入院の手続きをとり個室へ入る。
いよいよ手術へ
手術は6時間後に行うまで待機しておくよう言われる。
手術までの6時間がものすごく長く感じた。
ベッドの上で横たわりながら、「俺は一体シンガポールに何しにきたんだ」と空を仰いだ。
会社に迷惑をかけてしまい申し訳ない気持ちもあったが、今は手術の怖さで気が気じゃなかった。
そしていよいよ手術の予定時間の21時になったが誰も呼びにこない。
バタバタしているみたいで、結局23時頃になってようやく看護師が呼びにきた。
この2時間は地獄だったのはいうまでもない。
部屋から手術室に運ばれるまでの間、なぜか看護師たちは笑顔で談笑していた。
俺が不安で笑えない状態の時になぜこいつらは笑っているんだ・・・。
もしかして気を紛らわせるためか。お前も笑えだって?
この時は愛想笑いもできないくらい落ち込んでいたが、彼らなりの気の使いだったのだろう(と思いたい)。
手術室に入り台の上に運ばれる。
気がつくと病室で目が覚めた。
全身麻酔で手術をしてくれたおかげで手術中のことは全く覚えていない。
足をみると包帯でぐるぐる巻きにされていた。
無事手術は成功し、翌朝退院することができた。
料金は保険会社が全て立て替えて払ってくれるため、今回支払いをする必要はなかったが、おごそかな封筒に包まれた領収書だけ手渡される。
その額を見て俺は愕然とした。
一泊の入院と手術代で150万円もかかるとは思わなかった。
シンガポールは医療費が高いのは知っていたがまさかこれほどとは。
もし海外保険に入っていなかったらいろんな意味で終わっていた。
これほどまでに海外保険のありがたさを感じた日はなかった。そして数日で仕事に復帰することもできた。
その後も一ヶ月半ほど通い、合計200万円ほどかかったが費用は保険会社が支払ってくれた。
皆海外保険は大事だぞ!ちゃんと入っておきましょう!
海外で骨折、入院して手術までして学んだこと
まさかシンガポールでベッドから落ちて左足小指を骨折、入院そして手術までするとは思いませんでした。
今回学んだのは、「何か不吉な予感を感じたら方向転換をする」ということです。
ストッパー代わりのハーフパンツがない時点で、何か嫌な予感がするぞとモヤモヤした感じがしていたのは事実です。
にもかかわらずに眠ってしまい、案の定ベッドから落ちて骨折という結果を招いてしまいました。
今回のようなことが起こらないためには、きちんとモノはタンスにしまい管理しておく、嫌な予感がする時は一度立ち止まり対策をしておくことが大切だなと感じました。
後、海外保険は入っておいて本当に良かったです!
皆さんも海外に行く際は必ず海外保険に入るようにしましょう。
そして温かく見守ってくれた会社の方々、ホストファミリーに感謝の意をこの場を借りて再度伝えたいと思います。
それでは最後まで読んでくれてありがとうございました^^
ただこれだけでは終わらなかったんです。